非常用発電機のプライミングポンプ完全ガイド

非常用発電機 プライミングポンプ

非常用発電機のエンジンを確実に始動させるためには、プライミングポンプが重要な役割を果たします。

本記事では、プライミングポンプの仕組みや役割、メンテナンス方法を詳しく解説し、適切な管理方法をお伝えします。

1. プライミングポンプとは?

プライミングポンプとは、エンジン始動前にオイルを強制的に循環させ、エンジン内部に適切な油膜を形成するための装置です。

プライミングポンプ

非常用発電機 プライミングポンプ

プライミングポンプの主な役割

  1. エンジン始動前のオイル圧送
    • エンジン停止中にオイルが落ちてしまうのを防ぎ、始動時の摩耗を軽減。
  2. 油膜の形成と保持
    • シリンダーやピストンリングを十分に潤滑し、損傷を防ぐ。
  3. 長期間未使用時のエンジン保護
    • 非常用発電機は長期間運転しないことが多く、エンジン内部の油膜切れを防ぐために不可欠。

2. プライミングポンプが必要な理由

非常用発電機は、緊急時に即座に稼働することが求められるため、以下の理由からプライミングポンプの適切な管理が重要です。

  • 長期間の未使用による影響
    • 発電機が長期間使用されないと、オイルが重力で下がり、潤滑不良が発生
    • プライミングポンプがないと、始動時の金属摩耗が激しくなり、エンジン寿命が縮まる。
  • 停電時の突然な運転に対応
    • 非常用発電機は、始動直後に全負荷運転するケースが多い。
    • 適切な潤滑がなければ、エンジン内部の金属部品が損傷するリスクが高まる

 

3. プライミングポンプのメンテナンスと交換時期

プライミングポンプを適切に管理することで、発電機の寿命を延ばし、緊急時の確実な始動を保証できます。

3.1 プライミングポンプの劣化症状

  • プライミングポンプ始動時の異音(カラカラ音やガラガラ音)
  • 電気系統の故障(始動の操作を行っても始動しない)

3.2 交換推奨時期

  • 12年に1度の交換が推奨(使用状況による)
  • オイル交換時にポンプの状態を確認

 

4. プライミングポンプと関連するエンジン部品の管理

プライミングポンプの管理と合わせて、以下のエンジン部品も適切に点検しましょう。

4.1 エンジンオイル・オイルフィルターの管理

  • オイル交換頻度:1~2年に1回
  • オイルフィルターの交換:エンジンオイルと同時交換を推奨

4.2 冷却水の点検

  • 冷却水交換頻度:1~2年に1回
  • 冷却水配管サーモスタットの点検を定期的に実施

4.3 燃料系統の点検

  • 燃料フィルターやエアフィルターの詰まりがエンジン性能に影響
  • フィルター交換の目安:1~2年に1回

 

5. プライミングポンプの交換手順

プライミングポンプの交換は、以下の手順で行います。

1.非常用発電機の制御電源をオフ

2.オイル供給ラインの圧を抜く
非常用発電機 プライミングポンプ

3.古いプライミングポンプを取り外す
非常用発電機 プライミングポンプ

4.新しいプライミングポンプを取り付ける(メーカー純正品を使用)
非常用発電機 プライミングポンプ

5.始動テストを実施
非常用発電機 プライミングポンプ

 

6. まとめ

プライミングポンプは、非常用発電機の確実な始動を支える重要な部品です。定期的な点検・交換を行うことで、エンジンの損傷を防ぎ、長期間にわたる安定稼働を実現できます。

Point
  • 重要ポイントのまとめ
    • プライミングポンプはエンジン始動前のオイル循環を助ける
    • 長期間未使用の発電機には特に重要
    • 交換推奨時期は12年ごと
    • 併せてオイル・冷却水・燃料系統の点検も実施

 

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