非常用発電機の負荷試験に対する動き
昨今、皆さまが消防設備の点検報告書を所轄消防署へ提出された際に、
予防課担当者から「非常用発電機の負荷試験を実施するように!」と
指導を受けることはございませんか?
これまでは、“非常用発電機の負荷試験を無実施”もしくは“負荷試験データ無し”の点検報告書も受理されていました。
しかし2017年からは、全国政令指定都市において、”負荷試験実施のエビデンス”がないと受理されなくなってきています。
なぜなのでしょうか?
2017年に日本内燃力発電設備協会が防災用自家発電設備の経年劣化調査報告書を発表し、
点検整備の重要性と自家発電設備の長時間無負荷運転による影響、
そして機能喪失要因の分析結果などから機能維持のための保全について、
調査結果などをもとに考察された分析結果が報告されました。
分析結果の報告により、行政側も負荷試験点検の重要性を再認識したためと思われます。
今後は皆様に消防法で義務付けられている「非常用発電機の負荷試験」を
実施していただく方向にいくと考えています。
そうすると施設運用コストが増えてしまうのも事実です。